住◎談話室へようこそ(*-*)/~251
岡本太郎 生誕100年 ④ 『TAROの塔』では、太郎が大阪万博のプロデューサーとなり、 何かべらぼうなものをつくろうと奮闘する。 その間に、幼少期やフランス滞在のシーンが回想として挿入されます。 母かの子との関係も特異だと充分に感じさせられました。 敏子と太郎との出会いから、恋愛~養女となるにいたるまでの話は興味深いものでした。 敏子は文学少女で、もともとは岡本かの子のファンであったのだ。 息子である太郎に興味を持つのは、自然の成り行きだったろうと思う。 彼女が恋愛感情を抱き、嫉妬してみても、 太郎の女性観が、通常とはかけ離れているがゆえに、彼を待つのをやめ、 彼の才能をサポートする役に徹する~ 太郎の死後を考え、養女となる決心をするのは 心底太郎を敬愛していたのだろうと思う。 普通の女性なら、家庭を持ち子を持つことが幸せだと思うところだが、 敏子は一人の人間として、彼の才能に惚れたのだ。 岡本太郎を世に知らしめる事に生涯をかけた事に、 悔いはなく、幸せな人生であったろうと思う。 …つづく……
by takematugumi
| 2011-05-30 16:59
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